はじめての葬式仏教

葬儀

葬儀後にやることまとめ。

葬儀が終わった後も一息つく暇は残念ながらありません。むしろ葬儀の時以上に葬儀後にはやるべきことが目白押しです。

葬儀後一週間でやるべき事

一方で、大切な人との別れを経験したばかりである葬儀後に、なかなかその気持ちの整理がつけられないのは当然のことです。そのため、来るべきその日に備えて余裕がある今のうちに葬儀後に何をするべきかを把握しておくことをおすすめします。

引継ぎ、建て替え精算

そんな葬儀後に具体的にやるべきこととしては、事務的な引継ぎがメインとなります。その際には初めに故人がお世話になった人へのあいさつや引継ぎ作業を行いましょう。この部分は、必ず葬儀後すぐに最優先で行ってください。その際にはまず、葬儀が終わったら世話役や受付をしてくれた人から香典や会葬者名簿、現金出納帳、香典帳、供花供物帳、弔電などを受け取る必要があります。また、必要な費用を立て替えてもらっている場合もあります。必ず建て替えをしてもらっているものがないかを確認し、その場で精算を済ましてしまうのがおすすめです。これは、このタイミングを逃すと建て替えの経費がうやむやになり、トラブルの原因となることがあるためです。

出金額、未払い額の確認

さらに、疲れているところではありますが、可能であればその日か翌日にはすべての請求書や領収書、納品書などの整理を行い、出納帳と照らし合わせ出金額と未払い額を確認するようにしてください。葬儀にかかった費用については相続税の控除対象とすることができます。そのため、この出納帳を正確に記載することは非常に重要なことです。

書類の整理

また、関連する書類については後から内容がわかるようにしっかり整理整頓しておきます。面倒な部分ではありますが、この部分をしっかりと行うことが相続税を減らすことにつながります。ひと踏ん張りする価値のある部分なので頑張りましょう。なお、どのような葬儀を行ったかによって詳細は変わってきますが、会葬者名簿の整理と香典長の整理も返礼品を送る際にすぐに必要となるものです。忘れずに頭の片隅においておき、早めの整理を心がけましょう。

あいさつ回り

これら葬儀に関連した書類整理と合わせてすべきことに、あいさつ回りがあげられます。このあいさつ回りも大変ではありますが、葬式の翌日から始めるべきとされています。その際には、世話役を最優先とし、次に弔辞をいただいた相手、寺院、葬儀を手伝ってくれた人、近所の人、病院、また勤め先などがある人は仕事先などの関連する人といった順番を基本にあいさつ回りを行いましょう。ただし、この順番は原則であり絶対に守らなければならないものではありません。この並びを基本としつつ、回る側の無駄の少ないルートであいさつ回りは進めましょう。また、相手の人の住んでいる場所や状況によってはあいさつ回りに出向けないこともあると思います。それは仕方のないことです。その際には、葬儀でお世話になった人、弔辞・弔電をいただいた人などには忘れずにお礼状を送るようにしましょう。加えて、葬儀の際に声をかけることができなかった知人や友人の方への死亡通知も可能な限り送るようにしてください。

なお、特に近年は密葬や家族葬を選択した結果として、かなり親しかったにも関わらず葬儀のお知らせをしない場合も増えていることでしょう。その場合、後日その知人たちがばらばらに弔問に訪れ逆に負担が増えてしまうことがあります。こうした事態を避けたい場合、改めて「お別れの席」を設けるのもおすすめです。

葬儀社への支払い

また、葬儀社への支払いも2、3日中に請求されるのが一般的です。葬儀前の見積もりを踏まえて不明点がないかをきちんと確認してから支払うようにしましょう。

なお、ここまでの諸手続きは葬儀後1週間を目安に完了できるのがベストです。これは、その後についてもやらなければいけないことがまだまだあるためです。
ここまでのあいさつや諸手続きが無事完了したら、次はさまざまな名義変更などの諸手続きに取り掛かります。また、相続などの法的手続きも順次進めていきましょう。この部分の負担もあいさつや諸手続き同様かなり重いものです。しかし、この忙しさこそが故人を失ったことの悲しみを癒してくれるとも言われています。辛い時ではありますが、もう少しだけ踏ん張ってください。そしてひと段落したら法要や納骨、供養として四十九日などを行うことになります。このあたりはどの宗派のどのような形で故人を見送るかにもよりますが、故人の遺志を尊重するのが最も良い形と言えます。

無理のない範囲で

このように葬儀を行うだけでも大変な一方、そのあとにもたくさん行わなければならないことは山積みです。ただ、故人との関係やその別れ方によってなかなか心の整理がつかなくて当然です。そのようなときはあまり損得や慣習、周囲からの目を気にしすぎず、自分の心に負担がかからないペースでその手続きを進めていくのがおすすめです。また、一人で抱え込みすぎず頼れる家族や友人に相談やお願いをしながら無理のない範囲で進めていきましょう。

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