はじめての葬式仏教

法要

年忌や回忌法要にの案内状の挨拶はどのようにしたらよいか

家族が亡くなった場合、年忌や回忌法要を行うことが多いです。

年忌法要の流れ

年忌も回忌も日本の仏教において故人に対して行われる法要のことであり、初七日、四十九日法要が行われ、その後亡くなった日の99日後の卒哭忌、翌年の祥月命日を示す一周忌、没年の2年後である三回忌と進んでいき、没年の49年後の五十回忌において弔い上げをすることが多いです。五十回他には没年32年後に行われる三十三回忌において弔い上げをすることも増えており、かつては没後32年後までは親類を呼ぶことが多くありました。近年では家族葬が増えており、どんなに時が経ったとしても没後6年後、もしくは十三年後で一つの区切りとし、その後は家族のみで行うようになっています。なお、神式では式年祭と呼び、一年祭や二年祭と続いていきますし、キリスト教ではそもそも考え方が異なっているため、年忌法要など決まった時期はありませんが、時期に合わせて追悼ミサなどが行われています。

法要の案内状の書き方とは?

このようなことから法要は主に亡くなってすぐに行うことが多く、四十九日から初めて盆を迎える初盆までは親族以外にも故人と親しかった人、知人や友人などを招いて盛大に行われます。特に四十九日は忌明けを意味しており、四十九日以降は年忌法要となるため、たとえ家族葬を行っていたとしても知人などを招くことがあります。このような場合案内状をださなくてはなりませんが、法事においては書き方や注意しなくてはならない点があるのでマナー違反と思われないように気を付けなくてはなりません。

ですが案内状は堅苦しく考える必要はなく、一般的な手紙を書くのと同じ形式と考えれば大丈夫です。冒頭の部分は頭語を使い書き始め、その後はその季節に合った季語をしたためて時候の挨拶とし、連絡することと相手を気遣う言葉を入れて結語で結びます。近年ではメールやSNSが普及したことによって頭語と結語を使用して文章を書くことが少なくなっていますが、正式な手紙においては頭語と結語は大変重要であり、頭語が謹啓や拝啓であれば結語は敬具のようになっています。頭語では謹啓や拝啓、謹呈や粛啓などがありますが、最もよく使用するのは謹啓と拝啓であり、謹啓の場合は目上の人に使用することが多いです。結語においては敬白や敬具、謹白を使用することが多く、気軽に使用できるのが敬具になります。

季語の使用に注意

その後時候の挨拶をしますが、この時使用する季語には十分注意しなくてはなりません。季語の場合本来の季節の様子とは異なったものが季語として存在するからです。例えば花冷えは3月のように感じますが実際は4月の季語であり、苺は4月に多く出荷されますが、6月の季語です。このような差が生じているのは季語においては旧暦を使用していたころのものを使用していることが多く、1か月ほどのずれが生じるからです。難しく考えてしまうと、なかなか時候の挨拶が思い浮かばなくなってしまうため、1月なら新春、2月なら立春などカレンダーに書かれている暦欄を見て、そこに記されているものを取り入れると良いでしょう。

使ってはいけない言葉に注意

時候の挨拶の後は相手を思いやる言葉をしたためます。この文は長くなくても良く一文程度で構いません。一般的には、皆様方におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げますなどを使用することが多いのですが、この時の注意点としては、四十九日が終わるまでは喜ぶという言葉は不謹慎と言われてしまうことがあります。特にご年配の方にお出しする場合は指摘されてしまうことがあるため、四十九日に出す案内状には皆様方におかれましてはますますご健勝のことと存じ上げますなどにとどめるようにすると、相手が不快に思うことはありません。

案内状に必要なこととしては、いつどこで、誰の法事をどのように行うのかをしっかりと書くことがあげられます。案内状には返信用のはがきを添えるようにし、出欠の確認がしやすいようにすることも大切です。さらに近年では簡素化しているので、もし服装などを軽くしたい場合はそのことも一文添えておくと良いでしょう。この法事に関しての案内がしっかりと書かれていないと、参列してくださる人が迷ってしまい、どのように用意をしたらよいのかわからなくなるので、きちんと記すことを意識してください。

なお誰がの部分が大変重要であるため、故人の名前は必ず記載すること、その故人と案内状を出した人の関係性も明確に記すようにします。行う場所が自宅でなく、ホテルや寺院である場合はその場所の住所と電話番号も記載し、参列する人が到着することができないような状況を作り出さないように配慮します。

句読点や二重封筒に注意

さらにマナーとしてこのような案内文を記す場合、句読点は使用してはいけません。これは句読点を使用しないことで法事が滞りなくスムーズに終わるようにという意味を込めるからです。さらに封筒に入れる場合は二重封筒を使用しないようにします。二重のものは不幸が重なるということを意味しており、葬儀などでも使用しない言葉や物に該当しています。はがきでも封書でも構いませんが、はがきの場合は往復はがきを用意し相手の負担にならないように配慮します。

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