はじめての葬式仏教

マナー

お通夜で失礼のないアクセサリーの装い

お通夜に行く際の女性の装いは、基本的に黒一色でまとめることが重要になります。ただ今まで通夜に参列した経験のない人にとって、喪服以外の女性が身につけるアクセサリーやバッグ、靴などの選び方がわからないという方も少なくありません。そこで正しい通夜の装いの知識を身に付けておくことで、失礼のない格好で参列することが出来ます。

アクセサリーはどんなものがいいの?

まず女性の多くが喪服と一緒に身につける機会が多いとされるアクセサリーですが、基本的にアクセサリーは結婚されている方なら結婚指輪のみで必ず身につける必要はありません。しかし女性の通夜の装いとしてネックレスかイヤリングを身につけるのは一般的となっており、喪服と一緒に用意している方は多いです。

アクセサリーは1点身につけるならネックレスがおすすめです。涙を連想させる真珠を使用した物を選ぶことが一般的で、ネックレスの場合は不幸が重ならないように一連タイプを選ぶようにしましょう。イヤリングの場合は一粒タイプにすると華美になりすぎず、落ち着いた印象を与えることが出来ます。

基本的に真珠を使ったタイプが多いですが、真珠の色は白や黒、ベビーパールやブラックオニキス、黒珊瑚でも問題はありません。ただ身につける物を選ぶ際に注意をしなくてはいけないのが、お通夜などの葬儀に参列する場合は派手なデザインの物を控えることがマナーだとされています。金具部分が派手であったり、光沢の出るカットを施されている宝石は黒色であっても華美になりすぎるので注意が必要です。

バッグの素材にまで気を配る

お葬式の場で気を付けたいのはアクセサリーだけではなく、女性なら常に持ち歩くバッグなども色や素材をきちんと選ぶことが大切です。バッグの色は黒一色でまとめるようにして、黒い地味な刺繍や派手なデザインではないリボンであれば、付いていても問題はありません。ただ留め具の部分が光沢のある金属を利用した物や、持ちてがチェーンのタイプは葬式の場にはふさわしくないです。

バッグに使用されている素材は、エナメルなどの光沢のある素材は避けるべきであり、表革やスエード、光沢の抑えたサテンであれば問題はありません。爬虫類の革を使っているバッグに関しては、殺生につながることから弔事の席で持っていくのは控える必要があります。

バッグは落ち着いた黒色であればどんなタイプでも問題はありませんが、サイズが大きすぎる物は会場での置き場所に困る可能性があるので、女性の場合はこぶりなハンドバッグを選ぶことをおすすめします。デザイン性を抑えたシンプルな手提げタイプや、セカンドタイプは必要最小限も物だけ入れて持ち運ぶのに適しています。

靴にもマナーがある

喪服と一緒に重要となるのが靴選びです。女性の場合は黒色のパンプスなどを選んでおけば問題はありませんが、ヒールが高すぎるタイプは派手な印象を与えますし、逆にヒールが低すぎるタイプだとカジュアルな印象を与える恐れがあります。お通夜などお葬式に参列する場合には3~5cmほどの高さを目安にパンプスを選ぶようにすると、歩きやすく移動もしやすいので人気が高いです。

靴を選ぶ際の注意点としては、出来るだけ金具やリボンといった目立つ飾りのないシンプルなデザインを選ぶことが大切です。靴に使用されている素材も本来は布製にすべきと考えられていますが、エナメルなど光沢のないタイプであれば天然皮革製でも問題はありません。バッグと同様に爬虫類の革は避ける必要があります。

帽子と手袋はセットで

葬式に参列する際に、宗教やTPOにもよりますが洋装の場合は帽子を着用するのが正式なスタイルとなります。葬儀用の帽子はつばが小さく顔が隠れるように黒いレースが付属しているタイプとなっているので、つばの大きすぎない物をきちんと選んで身に付けます。帽子を着用する際には身だしなみの一つとして帽子と手袋はセットで着用することがスマートです。手袋は肌の露出を控えるという意味を持っており、手を合わせたり焼香をする際には外すことがマナーです。

ハンカチも忘れずに

大切な人の通夜の席では、故人を思い涙を流す人も少なくありません。そんな時にバッグに入れておきたいハンカチですが、派手なデザインのハンカチを持っているとそれだけが浮いてしまう可能性があります。弔事用の黒や白無地、レース付きのシンプルな物を用意しておくとスムーズです。ハンカチはトイレに行く時などにも使えるので必ず用意しておく必要がある小物の一つです。

状況によってコートや傘の色にも注意

冬場などは気温がぐっと下がるので、喪服だけでは寒い思いをする可能性があります。女性の場合スカートを着用している方面多いため、体を冷やさないためにも黒や濃紺、グレーといった地味な色のコートを用意しておくことをおすすめします。雨が降っている場合は傘の色も華やかな物は避けて、地味な色の物を使用しましょう。

このようにお通夜など葬式に参列する際に、女性の場合アクセサリーや小物を身につけることが多くなりますが、マナーを守って正しく身につけることが非常に大切です。

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