葬儀で挨拶に悩んでいる人に
葬儀の喪主の挨拶は、ある程度は葬儀社から例文のようなものが用意されるものではありますが、やはり故人を悼む場でもありますので気持ちを表現しつつもみんなの共感を得られるものにしたいという人が多いのではないでしょうか。格好をつけなくても良いので、自分の気持ちが伝わる誠意ある内容にするためには事前の準備が必要です。
葬儀での喪主の在り方
喪主ということは、子であったり配偶者であるなど血縁であるケースがほとんどなので、まだまだ心の整理がつかない状態での挨拶になることが予想されます。あまり感情をこめすぎると聞きづらいものになってしまうのが悩みどころですが、冷静さを保とうとすると個性が足りなくなってしまうというケースもあるのが実情です。
一般的には、葬儀社に渡される定型文から選んでいくつかアレンジして自分らしさを加えるというのが一般的となります。親戚の葬儀などに参加すると、身内のものを聞く機会がありますがやはり憔悴しきっている場合には何を言っているのか伝わってきにくいことがあるものです。
ですが、家族がなくなっているのですからそれは当たり前ですし変に格好をつける必要はありません。多くの葬式に参加している参列者は、そういう場面に遭遇した経験もありますので多少取り乱してもそれほど気にする人は居ないのが本当のところです。
葬儀業者に頼る事も必要
挨拶をする機会は、通夜や告別式のほかに献杯の音頭をとることがありますがこれは喪主でない人がやることになっています。ちょっとした個人とのエピソードを加えることでよりその場が和みますが、誰に依頼するのかということも喪主としては頭が痛いところです。
葬式や通夜は一回しかないので、緊張するものですし費用も莫大にかかりますので失敗できないと考える人が多いかもしれません。しかし、その人の通夜や告別式は一度きりの物ですので成功させようと変に緊張する必要はありません。たいていの場合は、葬祭プロデューサーのような人が段取りをしてくれますので、言われた通りにふるまうだけで司会や進行なども全てお任せで大丈夫です。
慣れない喪主の仕事はとても疲れますし、マイクから離れても参列者の人に受付で挨拶をする機会も多くあるので疲れてしまいがちです。気が張っているので緊張して、当日の挨拶なども上手にできなかったと落ち込むかもしれませんがその必要もありません。
誰もが大切な人がなくなった場合、正気でいることが難しいですし取り乱してしまうのは普通の事です。感極まって泣いてしまったり、感情がこもりすぎてしまうことはよくあることなので心配する必要はないと言えます。葬儀を依頼する会社によってもいろいろと段取りは異なりますが、基本的に相手はプロなので料金を支払った範囲内でほとんどのことを係の人がやってくれるので安心です。
何回やっても人の不幸に参列するというのは辛いものですし、主催する側となればその辛さははかり知ることが出来ません。辛い思いをしている中で、重大な任務を果たさなくてはいけないというのは気が重いというのは分かります。しかしながら、参列している人はそこまで気にはしていませんのである程度自分の自由にふるまって構いません。
悲しい時に涙を流さないというのは難しいですし、感極まるというのも普通の事です。参列者もそのあたりは理解してくれますし、用意したスピーチが上手に言えないとしても全く恥ずかしいことではありません。一度しかない故人の葬儀を大切にする気持ちが一番大事ですので、いろいろやらなくてはならないことがあって心労もありますが、短時間で終わるものですので体調を整えて臨むのがお勧めです。
体調管理が最も大切
意外と体調を崩してしまいがちな喪主ですので、前日はきちんと休息をとったり食事をする時間をとれるように注意します。親戚が集まったりして気が休まらないかもしれませんが、施主が倒れてしまっては大変ですので最も大切なのは体調管理ともいうことができるでしょう。
挨拶を何にしようと思案して眠れないというのでは本末転倒ですし、短い時間ですので定型文に自分らしい文言を入れておけば大丈夫です。参列者の方の顔を時折見ながら、語り掛けるような口調で言うと印象がいいです。身内の式に参加して良く感じられることは、聞き取りやすさと声の大きさもポイントとなります。
早く終わらせたくて早口になりがちですが、ゆっくりと聞き取りやすく話したほうが良いでしょう。それほどトータルの時間に変わりはありませんので、誰にでもわかるような話し方がお勧めです。内容は、わからなければ業者の人に相談すれば教えてもらえます。
誰もが通る道
全ての工程で、何かわからないことがあったら業者の人の指示を仰げば万事うまくいきますし、何かこだわりたいことがあるのなら事前打ち合わせをしておけば大丈夫です。今まで緊張してなかなか上手くいかなかった、という人はみんなも同じだということを把握しておけば、それほど緊張しなくてすみます。