はじめての葬式仏教

火葬

火葬中はどのように過ごすか?

大切な人を亡くしたときには、お通夜・葬儀・火葬と続くのが一般的です。火葬は最後のお別れの場となりますが、待っている時間は比較的長く、その間は待機しなければいけません。具体的にどのように過ごすべきなのか、見ていきます。

火葬に書かかる時間はどのくらい?

火葬にかかる時間は一般的に1時間半から2時間半が相場です。ただ待っている時間としては長いので、その使い方は大切です。多くの時間を要するにはいくつか理由がありますが、まずご遺体の年齢や状態がポイントになります。亡くなられてから経過した時間や没年齢によって状況が変わってくるため、かかる時間にも大きく影響してくるのが通常です。

故人が好きだった食べ物や普段身に付けていたお気に入りの副葬品などを一緒に棺に入れるのが通常ですが、これらが長くなる理由にもなっています。洋服などはあまり時間がかからずさほど影響はありませんが、貴金属等は焼け残りが目立ちますし、冷却するにも時間が必要です。いずれにしても、待つにしては意外と長時間を過ごさなければいけないことを知っておかなければいけません。

火葬に必要な時間は1時間半から2時間半ほどですが、その間参列者は別室で過ごすのが通常です。控え室や休憩室などが用意されることがほとんどなので、そこに移動して終わるのを待ちます。終わればお骨上げの準備が整い次第館内放送でその旨連絡があるので、速やかに炉の前に移動しなければいけません。

葬儀の打ち合わせを葬儀社とするときに、火葬中にどう過ごすかはあらかじめ話しておくのが近年では一般的です。ほとんどの場合は軽い食事をとったり、お菓子をつまんだりしながら過ごします。この時は葬儀社のスタッフがお菓子やお茶を出してくれるため遺族は積極的に、細かく動いたりする必要はありません。故人と過ごした時間について語り合うのが良いです。親族や近しい友人たちの中でも、普段からあまり喋る機会のない人は大勢います。この機会に故人とのエピソードを交えながら縁を深めておくにも良い機会です。

親族等が多い葬儀では、火葬場にもわりとたくさんの人が訪れます。中には小さな子が含まれることも多く、飽きてしまって過ごし方が難しいことも想定されます。そんなときのために本を用意しておいたり、子どもが遊べるスペースがないかなど事前に聞いておくとベターです。

地域によっては火葬中の時間を利用して、精進落としをするところもあります。この場合は割とかしこまった料理やお酒が出てきますが、後に控えているお骨上げのことも頭に入れておき、お酒はほどほどにしておくのが無難です。あまり酔ってしまうと常識のない人間だと周りから見られてしまいます。

火葬中、待つ時のマナー

火葬中の過ごし方として頭に入れておかなければならないのが、マナーです。言葉遣いなどにも気を配らなければいけないので、あらかじめ知っておけば遺族と話すときなどにも余裕ができます。言葉遣いで気をつけるべきは、忌み言葉です。具体的には生死に関する表現やいよいよなどの重ね言葉、去るなどの言葉です。いずれも縁起が悪く、中には不快な気持ちを抱く遺族もいるので、使わないに越したことはありません。

地域によっては、火葬中の時間を利用して一旦葬儀を行った斎場に戻ることがあります。そこに戻ってから精進落としを行うのが一般的です。故人を偲びながら食事をすることになりますが、一度火葬場を離れることで気持ちが少し途切れることをあらかじめ知っておかなければいけません。この時についお酒を飲み過ぎて、お骨をあげるときに支障が出る人もしばしば見られます。お酒はほどほどに控えておくのが、火葬中の全体的なマナーです。

心付けを行う場合の相場は?

火葬場を利用するときには、地域によって心付けを職員に渡すところもあります。そのような習慣があるかどうかも、葬儀社に確認をしておくと良いです。心付けをする際も、マナーを知っておくとスマートに渡すことができます。職員に心付けを渡したいときには、火葬中に直接渡すという方法もありますが、葬儀社のスタッフや世話役を通じて渡すのも良い方法です。直接渡すとなるとわざわざ火葬場の職員を呼び止めて渡さなければいけないので、手間だし忙しさもあるので事前に預けておけば、手間も省け渡し忘れもありません。あまりたくさんしすぎるのも気を使わせてしまうため、1人につき3000円から5000円を相場と考えておけば間違いないです。火葬場でよく見かけるのは、無理矢理渡そうとしている人です。例えば公営の火葬場などの場合は、むやみに渡してしまうと受け取った人が困ってしまう可能性もあります。余計なトラブルを回避するためにも、心付けが必要ではない時は無理に渡さないのがエチケットです。故人を最後に送る大切な場で余計なトラブルを起こすことは避けなければいけないので、相手の立場や気持ちを考えて渡します。

事前にイメージしておく

火葬が終われば参列者は再び炉の前に集まり、遺骨を骨壺に納めるお骨上げを行います。2人1組で箸を使って一緒に1つずつ丁寧に骨壺に入れていくのが慣習です。この時に良いコンディションで臨めるよう、過ごし方を事前にイメージしておくと良いです。

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