初めての喪主でも安心!葬儀の準備から流れまで
大事な家族が亡くなった時、急に喪主を務めなければならなくなったら戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。親族や友人などのお葬式に参列したことはあっても、しきたりであったり一般常識の範囲ではなかなかわからないことも多いです。
事前の心の準備も必要
一昔前までは、葬儀の事を準備したり考えたりするのは縁起が悪いと言われることもありました。しかし今は終活という言葉もメディアで沢山見かけるようにもなりましたし、自分の最期をどう迎えるか考えたり、それにあたり準備をするというのも全く縁起が悪いということは無くなりました。
人間はいつか必ず亡くなりますし、自分の親の葬儀の流れなども事前に把握をしておく事が出来ればいざという時に慌てたりすることもありませんし、落ち着いてそして心を込めて送り出すことが出来ます。二度とやり直しが出来ないことだからこそ、準備や心づもりをしておく事をお勧めします。
お葬式というのは、なぜ行うかということはあまり考えたことがないという方が多いかもしれません。明確な答えはそもそもありませんが、生きているうちに伝えきれない感謝の気持ちを伝えるとともに、その人の人生を皆で振り返るきっかけにもなります。
基本的には葬儀を取り仕切る喪主は、配偶者です。配偶者が既に亡くなっていたり高齢の場合には子供が務めることも多いです。未成年の場合には、後見人として親族が行うこともあります。故人に親近者がいない場合には、友人体表や世話役代表として、親しい方が喪主を務めます。
喪主の仕事の流れ
場所決め、打ち合わせ
喪主の仕事の流れとしては、まず第一に自宅でお葬式を行うのか、セレモニーホールなどで行うのかを決めます。どちらにしても今は業者に依頼をして様々な手続きなども統括してとりおこなってもらうケースが多いので、まずは葬儀会社に連絡を入れましょう。
その会社を選ぶ際には、自宅近くのところを利用される方が多いですが、口コミ評判なども参考にしたり、故人の方が友人や会社関係で参列者が多いことが想定される場合には、規模なども考えて会場を含めて選択していく事になります。
ここで一般的なお葬式の流れですが、基本的には業者が一から10までサポートは行ってはくれますが、内容を把握しておけば不安を取り除くことも出来ます。選択肢があり、それを決めていくという感じになることが多いですが、事前に疑問点などをなくしておけば安心です。
病院で亡くなった場合は、看護師か病院が連携している業者がエンゼルケアを行います。ここで喪主や遺族の方は葬儀会社に連絡を入れる事になります。死亡診断書はこの時に医師によって記載してもらいます。死後24時間以内は火葬をすることが出来ないと法律で決められていますので、寝台車でご遺体を自宅などに運んで安置します。自宅が難しい場合には適宜対応してもらえます。
喪主は世話役などを決めたり担当者と打ち合わせをします。死亡届や火葬許可書などの手続きの依頼もこの時に行います。ご遺体を清めて納棺となりますので、この時に故人の方が大事にしていたものや好きだったものなど、お棺の中に入れたいものを準備しておきましょう。
お通夜、お葬式
まずはお通夜からとりおこないますが、それが終わったら日程に合わせてお葬式となります。まずは受付をして、僧侶の入場です。僧侶の読経が行われ、お通夜の時にはこの時に焼香が行われますが、お葬式の時には焼香の前に弔辞や弔電の紹介が行われます。
焼香、出棺
焼香は僧侶、喪主、親族、一般参列者の順番で行います。焼香が終わったら僧侶が退場するので、合掌をして見送ります。その後司会者が閉会宣言をし、出棺の準備へと進みます。一般参列者の方は式場の外などで出棺を待ちます。遺族は最後のお別れを行った後、生花をお棺にいれてかざりつつ、最後に順番にくぎ打ちをしていきます。遺族や親族でお棺を運んで寝台車の載せます。
納めの式、還骨法要
火葬場では納めの式が行われ、火葬をします。納めの式は最後のお別れの事を指しますが、僧侶による読経が行われて焼香も行います。火葬の時間は一般的に1時間ぐらいですが、その間に法事などの予定を決めておくと良いです。火葬後には骨上げといって、二人一組で足から順番に骨を拾って骨壺におさめていきます。
骨上げをした際には、骨壺と埋葬許可証を受け取ります。この埋葬許可証は納骨時に必要になりますので大事にとっておきます。火葬後に自宅や斎場で還骨法要が行われますが、全員がそろうのが難しいケースも多いため、初七日も一緒に執り行うことが増えています。
精進落とし(会食)、終了
ここまで終了したら、最後に精進落としという会食を行います。これは無事に式が終了したことへの感謝の気持ちをあらわす会で、僧侶やお世話になった方を招きます。これらすべてで葬儀当日の儀式は終了となります。
参列したことはあっても、いざ喪主となると一般常識では知らなかったこともあるということも多いかもしれません。流れを把握しておくと、いざという時でも安心です。