お通夜での髪型を男性と女性と分けて解説
お通夜に参列するとなると、服装を始めとし、日常とは異なる様々なマナーの違いに戸惑うことも多いことでしょう。身だしなみやマナーをわきまえたうえで適切な対応しなければ、先方に失礼にあたることもあるものです。服装の場合には、何となくわかっているという人も多いかもしれませんが、迷うことの一つに髪型が挙げられます。いざお通夜に参列するとなった時に、このヘアスタイルでも大丈夫なのだろうかと不安になる人も多いことでしょう。服装だけではなく、髪型についてもしっかりと頭に入れてきたいところです。
お通夜の基本的な髪型
まず第一にお通夜の髪型の基本的なマナーとしては、清潔感があり華やかすぎないようにするのが一般的なマナーです。葬儀の場では、一般的に遺族は悲しみにくれていることでしょう。このような場に派手な色遣いをしていたり、華やかなスタイルをしていれば非常に失礼にあたります
。近年では髪の毛を染める人はそれほど珍しいものではなくなってきました。真っ黒の髪の毛の人の方が少ないことでしょう。しかし葬儀は厳粛な場であり、日常的には問題がないような明るい髪色であっても、真っ黒な喪服を着た場合には結構目立ってしまうものです。色やスタイルを整えるうえで、しっかりと注意点を把握する必要があります。
TPO に気を付ける
基本的に葬儀はなくなった故人を弔う場であるため、華やかに着飾ったりする必要はありません。おしゃれをしてしまえば遺族の気持ちを逆なでしてしまう可能性もあり、普段からおしゃれに興味があって華やかに着飾っている人でも、お通夜の場合には華やかにならないような装いを心掛けなければなりません。普段からおしゃれに気を使っているのであれば、少し地味だと感じるくらいでもちょうどよいです。
一昔前と比べた場合には、カラーリングをしている人はかなり増えていて、やや硬めに思える職業でもカラーリングをしている人は珍しくありません。適度なカラーリングであれば許容されている傾向にあるでしょう。
通夜の場合にも、真っ黒でなくても暗めの茶色であれば特に問題はありません。明らかに場にふさわしくないような明るい色の場合には、場の雰囲気になじむことがないので、普段から明るい髪色にしているのであれば、一時的に暗い色に染めたり、ヘアカラースプレーなどで対処しましょう。
お通夜での男性の髪型
次にお通夜における男性の髪型についてですが、気をつけたいポイントとして長すぎる前髪が挙げられます。男性にも女性にも言えることですが、前髪の長さによって与える印象は大きく変わるものです。清潔感のあるスタイルがふさわしいため、前髪があまりにも長すぎるスタイルはあまりふさわしくありません。普段の生活よりもおじぎをしたり焼香をしたりと、頭を下げる動作もかなり増えることでしょう。その際に前髪が長く邪魔になってしまう可能性もあり、場合によってはカットしておく必要もあります。せっかく前髪を伸ばしたのに切りたくないというのであれば、邪魔にならないように一時的に横に流しておくのがお勧めです。おでこが見えればすっきりとした印象を与えることもできます。
男性の中にもパーマをかけている人は多いですが、パーマをかけていることがはっきりとわかるような場合には、十分な注意が必要です。その時だけ整髪料を使ったり、ヘアアイロンをしてまっすぐに伸ばすなどして対処することを心がけましょう。髪が長い場合には、後ろで結ぶようにします。
お通夜での女性の髪型
女性の場合には、ロングヘアーの人も多く、普段からアレンジを楽しんでいる人も多いことでしょう。しかし長い髪をたらしていると、焼香をしたりお辞儀をする際には何かと邪魔になってしまうものです。ロングヘアーの場合には、後ろでまとめておいた方がよいでしょう。まとめ方についても華やかになってしまってはマナー違反となるので、できる限り清楚で目立たないように工夫をしたいところです。普段何げなく行っているアレンジであっても、このようなお通夜の場ではふさわしくないこともあるので、結び方やヘアアイテムも十分な注意が必要です。
女性の場合には前髪が目にかかる場合にはピンを使って留めると良いでしょう。ピンの色は髪の毛の色と同じように黒などの目立たない色のものを選びます。
結び方や色にも気を付けて
ロングヘアーの人は髪の毛を結ぶことになりますが、結ぶ位置にも注意をしなければなりません。耳よりも上の位置で結んだポニーテールなどは、元気なイメージを与えてしまうため、このような場にはふさわしくありません。髪の毛を結ぶのであれば耳よりも下の位置を選んで結ぶことを心掛けます。まとめる際にはヘアゴムを使う人が多いかもしれませんが、その色も黒を選ぶのが一般的です。シュシュやカチューシャなどはカジュアルな印象を与えるのでできる限り避けたいところです。後ろ髪を半分ほど結んで残りの髪をおろしたハーフアップや、夜会巻き、三つ編みや編み込みなどは、手の込んだスタイルでもあり、場合によってはゴージャスに見えてしまうこともあります。出来るだけ地味な髪型を意識するようにしましょう。